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2007/07/04

ボランティアとNPOとお金

先日ちょっと学んできたことと、今別のところで起きている話題と、なんとなく繋がってるので、まとめる意味で書いてみます。

 

ボランティアという言葉には、無報酬、という意味がついて回っているようです。しかし、ウィキペディアでは、以下のようにかかれています。

ボランティア volunteer)とは、自発性に基づく活動、またはそれに携わるのこと。無報酬での活動を指すことが多いが、有償の場合もある。

そもそも、無報酬でなければならない、ということではありません。日本では無報酬という側面だけが強く表に出ているだけです。
先日は、「NPO」について学んできました。NPOの定義もウィキペディアで見てみます。

NPOは、広義では、利益の再分配を行わない組織・団体一般(非営利団体)を意味する。この場合の対義語は営利団体、即ち会社会社法による)などである。この意味では、社団法人財団法人医療法人社会福祉法人学校法人宗教法人生活協同組合、はては地域の自治会なども広義のNPOである

私が学んできたのは、狭義のNPOの方ですけれど、基本は広義と同じ性質を持つはずです。

NPOは、狭義では、各種のボランティア団体や市民活動団体を意味し、さらに狭く「特定非営利活動法人」(通称、NPO法人)をNPOとする場合もある。

そして、「非営利」の意味も誤解が多いです。

非営利(ひえいり)とは、商業活動を通して得た利益をその組織等の構成員に分配しないということである。

つまり、儲かったから関係者に臨時ボーナス、というのは無しですが、儲けること自体は否定されていません。利益が出たら、次の事業資金にすればよいのです。そして、有給職員を置くことが出来ます。NPOで働くことが仕事、という人です。正当な報酬を貰うことも、「非営利」という考え方からはズレません。必要な費用はしっかりと払えばよいのです。
しかし、そういう人の存在だけで、もう反発されてしまうようです。
医療法人なら給料を貰っても良くて、狭義のNPO法人だとダメ、というのは根本を理解してない考え方なのでしょう。医療法人に勤める医師の給料が高すぎる、と声高に文句を言う人も殆ど居ないはずです。労働に対する妥当な対価は払って当然だからです。

有給職員の存在の是非については、既にいろんなNPO団体でも揉め事になっているようです。今回お話をされた方は、ゆるい団体でいいと思ってる人がいるうちは強引に変化させないほうがいい、若しくは、合意が取れるような話し合いを続けるより、いっそのこと、利益を出せる組織にしたい人が飛び出して分裂してしまった方がいい、と仰ってました。
有給職員が居るということは、その分稼がねばなりません。営利企業と対等に渡り合って利益を出していかねばなりません。そういう状況の中で、有給職員にかなりの負担が行く(ヘタすると、無給の人がいじめてしまう)ことも多々あるようです。

有給職員が居るか居ないかに関わらず、このような団体がお金に苦労することは多いようで、公的資金が利用できるのであれば、利用するしかないようです。ここで、お金を貰いつつ、いかに外郭団体と成り下がらないように自律性を維持するのか、がポイントだとか。これはかなり苦労するはずだけれど、避けて通らず、真っ向から努力するしかないようです。このあたりは先人の知恵を頂かないといけませんが。

ちなみに、非営利を謳うことでのメリットは、ボランティア(労働を通じた人件費)や金銭の寄付を受けられることです。そうでもしておかないと、せっかく寄付したお金が、利益が出たからと代表理事の懐に入ってしまうことになります。これでは何の為の寄付だか分かりません。アメリカなどではNPOの収入の1割ほどが寄付だとか。ちなみに寄付を受ける、という形が得意なのは広義のNPOの中の、宗教法人です。みんな喜んで寄付してます。何故か教祖様はお金持ちですが。ただ、この教祖様が持つカリスマ性というのは、狭義のNPOでも見習って活かした方が良いようです。

さて、いろいろ書いてしまいましたが、利益を出すNPOは「事業型NPO」といいます。正しい認識が広まってくれるのを期待します。

そして狭義のNPOは事業の範囲が決まっていますが、そうでない分野ではもっと自由に利益を追求してしまえばいいと思います。行政とか、一般企業が出来ない分野はやはり沢山あって、その隙間を埋めるような形のサービスが広がれば、楽しい世の中になりそうです。もちろん、既存のサービスに入り込むのもアリです。正常な競争が行われれば、その分野も向上するはずですし。
有給職員と同じで、誰か一人が儲かるのが面白くない、というのはやはりあるかもしれません。別の誰かを騙しているのではなく、その人の努力と工夫の継続であればよいのではないでしょうか。そういう人が認められる世の中で、のびのびと生きてゆきたいです。

…時間をかけた割になんだかまとまってませんね。(^_^;)
これらのことは今後更に勉強したり関わることで思うことが増えると思います。その時にまた書きます。

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コメント

ぐれさん、大変勉強になりました。
結局、世の中、悪いことをする人の
動機が「お金」ということが多いせいか
「お金」そのものを悪者扱いする風潮が
ありますよね。
お金も少しなら良くて、たくさんだと悪みたいに。
私も以前、「ボランティア」という枠で
わずかばかりの報酬をいただいて仕事をしましたが
自分の意識の中で「この報酬でこれだけの労力?」
という気持ちがぬぐえませんでした。
もちろん、昨年と枠が変わったからといって
働き方が去年はいい加減だったかというと
そうではないです。それは仕事への愛情というか
なんというかそれがあったので、そういうわけでは
なかったのですが、仕事仲間とのトラブルが
あったときに、「やっていられない」という
意識になったのは事実です。
今は、待遇も改善されてきて、それなりの
報酬をいただけるようになり、
一層責任と自覚が強くなりました。
それと「プロ意識」も。
だから、NPOにしても事業を継続的に
「プロ意識」を持ってやっていくには
金銭的にも、その事業に従事する人が
誇りをもって取り組めるように(経済的にも
不自由ないように)していくことのほうが
大切なのかもしれないですね。
個人的には「ボランティア」(←無償の)には
抵抗を感じています。偽善者っぽい感じがして。
私自身の人間がまだまだ未熟だからなので
しょうが、働きに見合った報酬をいただくべき
と考えます。
「ボランティア」する人間も、生きていくためには
お金が必要です。お金がない人はできないということになります。
…でもどれくらいなら妥当なのかということは
わからないです~。そういう場合、最低賃金や
いただく側が納得する金額になるのかなあ?

とりとめもなく書きました。
ピントがずれていると思います。ごめんなさい。
また教えてください。

投稿: あかね | 2007/07/05 22:27

こちらでは初めまして。

キャッシュフローの中にNPOという存在があってもいいでしょう。

『儲かるからやるんだ』という営利に偏る考え方(そもそも本末転倒です)が危険なだけであって、非営利な形態で如何に存続し、目的を達成できるかどうかなんですよね。

ただ外郭団体という響きは社会情勢と照らし合わせると、組織の魅力よりも悪しき慣習の集いと感じてしまう今日この頃。
あまり好きな組織ではありません。

投稿: chris | 2007/07/05 23:32

>あかねさん
>お金を悪者扱い
って、ホントそうですよねー。みんなある程度必要なのに。
お金が動かない活動とか、お金の動きが統計に出ない活動っていうのもありますが、ある程度、社会の動きの中で動くのであれば、避けて通れない。

お金の扱いも、続くこと、を念頭にしたいですね。(最近よく使われる「サステナブル」です。)

投稿: ぐれ | 2007/07/07 07:18

>chrisさん
コメントありがとうございます。
>『儲かるからやるんだ』
分かりやすいですが、考えが違う人を巻き込まないでやって欲しいですね。(逃げる手段があればヨシです)

外郭団体について、日本の公務員の人数は実は諸外国に比べると少なくて、人数の少なさを補う為に、外郭団体を使って統制を図ってきた、という歴史があるそうです。取り込まれすぎてしまっったところに天下りの週間も加わって「悪しき慣習」が目立つようになってしまったわけですが。
なので今後「自律性」を意識した動きが必要なのですね。
NPOがまずその良い見本を見せなきゃいけないのかもしれません。(大変そうだけど)

投稿: ぐれ | 2007/07/07 07:28

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